1992年の会社創設から、20年近くの歳月が流れました。その間、社会や政治・経済を取り巻く環境の変化は想像を超えるものがあり、私たちの活動の場である医療やメディカルサイエンスに関しても創業時から環境が大きく変化し、またこれからも変わろうとしています。
会社名のシナジー(Synergy)も、創業当時は目新しい言葉でしたが、最近は多くの会社や商品がシナジーと名乗るようになっています。
社名の由来を改めて申しますと、設立当初、仕事でお世話になっていた米国ジョンズ・ホプキンス大学家庭医学部門のエドワード・バーレット教授に会社設立のお祝いとして考えていただいたものでした。ワシントンDC郊外のベセスダにある教授の自宅書斎にて、庭に飛び交う蛍の明かりを見ながらプリンターから打ち出された幾つかの名前の中で真っ先に目に飛び込んできた言葉が「Synergy」でした。Synthesis(合成)とEnergyとの造語である旨説明を聞いて、すぐにその場で決めたことが想い出されます。
創業以来一貫して続いている私どものDNAは、社名に象徴されるように、新しいものへの挑戦(Challenge)と他との関わり(Communication)です。医療・医学は最新の科学技術の社会的適用の最たるものです。それによる恩恵は計り知れないものがありますが、経済や制度、人々の心理と期待により規定されています。さらに医療・医学で扱う情報や知見は、臨床試験の成績発表やガイドラインの策定などにみられるように、一国の中だけにとどまらずグローバルに同期・シンクロしています。弊社は会社創設以来、国内はもとより海外で開催される医学会に積極的に社員を派遣してきました。
私どもが提供している主なサービス、商品は大きく二つに分けられます。
ひとつは医療用医薬品のマーケティング支援、もう一つは医学専門書の出版販売です。抗体医薬、高分子医薬に代表されるように医薬品の開発はますます高度化しつつあり、領域もがんや中枢神経系、希少疾患など専門性が非常に高くなっています。
一方、伝統的な学術出版の世界もキンドルやiPadなど電子出版ツールの登場によって今後どのように変わっていくのか、出版流通のあり方とともに変化が予感されます。
さらに弊社では医学英語をテーマにした中立的なWebサイト「メディエイゴ」を企画運営しています。医学の国際化の潮流の中で、英語による学会発表や論文執筆に対するニーズが増しています。
創業の精神を次世代に継承しながら、時代や社会の変化に敏感に反応して、医療の周辺分野でなにがしかの役割を果たしていくことが私たちの使命であり、願いでもあります。
2010年5月
株式会社シナジー代表取締役社長 七野俊明
1949年生まれ。メディカルトリビューン編集部次長、エクセプタメディカ出版部長、電通サドラー&ヘネシー企画部長を経て、現在に至る。
・「国際生涯教育連盟(GAME)」会員
・「アメリカメディカルライターズ協会(AMWA)」会員
・「米国ヘルスサイエンスコミュニケーション協会」 (HeSCA;テキサス大学ヘルスサイエンスセンター内)会員
・「医学ジャーナリスト協会」幹事
・「医療ジャーナリスト懇話会」会員
・「日本メディカルライター協会(JMCA)」監事